1998-01-01から1年間の記事一覧

バルセロナ(スペイン編2)

大きな地図で見る ついに、この旅も、年をまたぐまでになっていた。 ピレネー山脈のアンドラから下りて来て、スペインへ入国。メイ君とともバルセロナに滞在していた。 昼頃に起き、アントニオ・ガウディの、かの有名なサグラダ・ファミリア、グエル公園など…

アンドラ(スペイン編1)

大きな地図で見る フランスとスペインの国境にまたがる、ピレネー山脈の中央に位置する、人口わずか5万人の国、アンドラ公国。僕とメイ君は、トゥールーズから直接スペインへは入らず、寄り道をしてみることにした。 トゥールーズからアンドラの首都アンド…

ニーム~カルカッソンヌ~トゥールーズ(フランス編4)

大きな地図で見る ニームのユースホステルは、山の上にひっそりと建っていたが、実際に中へ入ってみると、思いの他、若いフランス人でごった返していた。こんな田舎町に滞在して、いったい何をしているのだろうか。 いくつかのフランスのユースホステルに泊…

マルセイユ~アルル(フランス編3)

大きな地図で見る ニースから行動をともにいていた、ノブ君、メイ君と、南仏プロヴァンスのアルルへ行くために、マルセイユ駅のホームに立っていると、突然、フランス人の爺さんが、日本語で話し掛けて来た。 爺さんは、日本へ行ったことはないが、独学で日…

マルセイユ(フランス編2)

大きな地図で見る 「国を追われて、フランスへ逃げて来た。妻や子は殺された。」 マルセイユのユースホステルで出会ったアルジェリア人の話である。 そのアルジェリア人は、アルジェで大学の教授をしていたが、イスラム原理主義勢力の台頭とともに、知識人と…

ニース(フランス編1)

大きな地図で見る NB君、M子さんと別れ、ひとりでフランス・ニース行の列車に乗るために、早朝からトリノ駅のホームに来ていた。 ところが、列車の行き先が、なぜかイタリア側の国境駅であるベンティミリア止まりに変更されている。不思議に思い、駅員に尋ね…

ジェノヴァ~トリノ(イタリア編6)

大きな地図で見る ペルージャでみんなと別れ、久し振りにひとりになったので、斜塔で有名なピサで1泊した後、港町ジェノヴァへ向かった。 ジェノヴァ港近くの、暗く、貧しく、寂れた下町の裏通りを散策するのは楽しかったが、ここも2日滞在しただけで、すぐ…

ペルージャ(イタリア編5)

大きな地図で見る 再び北上して、ローマを経由し、ペルージャへやって来た。 ペルージャの中心地である11月4日広場は、小高い丘の上にあり、ユースホステルも、そのすぐ近くにある。 ペルージャ駅に降り立ち、キョロキョロしていると、話し掛けて来た日本…

ナポリ(イタリア編4)

大きな地図で見る ローマで、Y君と別れ、N君と2人で、ナポリへ南下していた。 次に観に行く予定のペルージャのゲームの人気が無いので、当日や前日でも楽にチケットが取れるため、少し時間に余裕の出来たのだ。 先週、フィレンツェにいた頃には、イタリア…

フィレンツェ~ローマ(イタリア編3)

大きな地図で見る フィオレンティーナVSインテルのゲームは、バティストゥータのフリーキックなどで、地元フィオレンティーナが3対1で勝った。 試合そのものは、目当てであったロベルト・バッジオが精彩を欠き、途中交代。さらに、ロナウドも故障で欠場…

ボローニャ~フィレンツェ(イタリア編2)

大きな地図で見る イタリア、いやヨーロッパに来た最大の目的は、サッカーを観戦することである。セリエAの日程を確認したところ、11月22日にフィレンツェで、フィオレンティーナVSインテルのゲームがあるということを知った。 この年のインテルは、…

ヴェネツィア(イタリア編1)

大きな地図で見る 結局、二日酔いのため、予定通りに出発出来なかったので、1日遅れでブレッド湖を後にした。バスで、首都リュブリャーナまで一旦戻り、そこで列車に乗り換え、約5時間で、ついにイタリア・ヴェネツィア。 日に日に快適になる列車に、すっ…

ブレッド/スロベニア(東欧編5)

大きな地図で見る ザグレブから列車で、わずか3時間半、スロベニアの首都リュブリャーナへやって来た。 駅のベンチに腰掛け、ツーリスト・インフォメーションでもらった観光案内のパンフレットをパラパラとめくっていて、ふとある写真に目が止まった。 霧に…

ザグレブ/クロアチア(東欧編4)

大きな地図で見る ユーゴスラビアからハンガリーへと遠回りしたが、再びブダペストから南下し、クロアチアの首都ザグレブへやって来た。 日本人にとって、クロアチアと聞いて、一番最初に思い浮かぶのは、あのフランス・ワールドカップであろう。 ご存知の通…

ブダペスト/ハンガリー(東欧編3)

大きな地図で見る ベオグラードから、さらに北上して、この旅の最も北にあたるハンガリーの首都ブダペストにやって来た。 ここブダペストは、温泉の多いことで有名であり、ドナウ川を挟んで、西側のブダ、そして東側のペスト、その両側にいくつもの温泉が点…

ベオグラード/ユーゴスラビア(東欧編2)

大きな地図で見る プロブディフを後にした僕は、ローカル列車でソフィアまで行き、そこから再びバルカン・エクスプレスに乗り換え、ユーゴスラビアの首都ベオグラードに向かっていた。 この時、既にコソボ自治区において、セルビア人とアルバニア人が民族紛…

プロブディフ/ブルガリア(東欧編1)

大きな地図で見る ついにアジアに別れを告げ、イスタンブールから、国際列車バルカン・エクスプレスに乗り、ブルガリアに向かっていた。 いよいよ明日、目が覚めれば、そこはもうヨーロッパだ。そう思いながら、ウトウトしていると、突然、叩き起こされた。 …

アジアの子供たち

次回から、ついに東欧編に突入する「股旅日記」ですが、ちょっと一息。 アジアの子供たちの写真を紹介。(なお、この98~99年の長旅とは違う時の写真も、混ざっております。) パスー(パキスタン) パスー(パキスタン) ヤズド(イラン) イスタンブール(…

イスタンブール(トルコ編4)

イスタンブールに着いて、毎日のように、町の至るところを歩き回っていた。 ガラタ橋を渡り、新市街タキシムへ。グラン・バザールからアクサライ方面へ。さらに、トルコ建国75周年記念で、タダになっているのをいいことに、バスやトラムにも乗りまくってい…

イスタンブール(トルコ編3)

大きな地図で見る バスは、イスタンブールのアジア側(ハレム)のオトガル(バスターミナル)に到着した。ここから、ボスポラス海峡を渡る連絡船に30分程乗れば、ヨーロッパ側(エミノニュ)へ着く。 すなわち、そこは旅の第1部アジア横断の終点。 大阪か…

カッパドキア~パムッカレ(トルコ編2)

大きな地図で見る 夜行バスに乗り込んだ僕は、どうも落ち着かなかった。尻が痛いのだ。それも穴が。 トラブゾンの後、カッパドキアに5日ほど滞在した僕は、パムッカレへ向かっていた。 今日の昼間、カッパドキアのゼルベ屋外博物館へ行くため、自転車に乗っ…

トラブゾン(トルコ編1)

大きな地図で見る トビリシからバトゥーミまで、夜行列車で行き、特に揉めることもなく、サルプで国境を越え、トルコへ入国した。 黒海沿いにリゼなどを経由して、小刻みにバスなどを乗り継いで、トラブゾンへやって来た。ここは、13世紀十字軍のコンスタ…

トビリシ/グルジア(旧ソ連編3)

大きな地図で見る 翌朝、シトシトと雨が降り続ける暗い空の下、列車は廃墟のような、グルジアの首都トビリシ駅へ到着した。 旧ソ連や東欧など旧共産圏は、特有の無機質な暗さを漂わせているが、ここトビリシは、今回旅した中でも、最もそれを強く感じた街で…

エレヴァン(旧ソ連編2)

大きな地図で見る 結局、バスは遅れに遅れ、首都エレヴァンに着いた時は、午前3時を回っていた。ひどい疲れと、夜になり再びやって来た寒さのため、とにかく、どこでもいいから早く温かいところで眠りたい。 だが、はたしてこんな深夜にホテルが空いている…

テヘラン~エレヴァン/アルメニア(旧ソ連編1)

大きな地図で見る テヘランからアルメニア・エレヴァンまで行く国際バスに乗る予定で、バスターミナルにいた。数日前、一旦分かれ、カスピ海方面に行っていた大学生のY君と、ここで再び合流することになっていたのだ。 しかし、出発30分前を過ぎても彼は現れ…

パキスタンのスター・ブロマイド

次回から、旧ソ連編に突入する「股旅日記」ですが、ちょっと一息。 パキスタンで買い集めていた、スター・ブロマイドを紹介。 いきなり、濃すぎる・・ ちょい悪系?? ・・・・・

テヘラン(イラン編4)

大きな地図で見る パキスタン・ラワールピンディーの安宿ポピュラー・インや、国境、大使館などで、日本人大学生の行方不明捜索のポスターを何度も見掛けた。不明者の写真と母親の悲痛なメッセージが何とも痛々しく、思わず、ぞっとしてしまった。 この時期…

イスファハン~テヘラン(イラン編3)

大きな地図で見る (なぜ、アリ・ダエイがマンチェスター・ユナイテッドの、アジジがセルティックのユニホームを?? アイコラ以下の顔の挿げ替え。イランでは、こんなブロマイドが売られている。笑) イスファハン(▼注16)にやって来た僕は、毎日のように…

バム(イラン編2)

大きな地図で見る アルゲ・バム(▼注14)を見に行き、感動冷めやらぬまま宿に戻って来た僕に、ロビーで情報ノートを見ていた日本人の大学生が話し掛けて来た。それがこの後、1ヶ月程行動を共にすることになるY君である。 日本人と会うのは一体いつ以来だ…

クイ・タフタン~ザヘダン(イラン編1)

大きな地図で見る (イランの子供が書いてくれた、ホメイニ師の絵) 早朝に到着した難民キャンプのようなクイ・タフタンで、パキスタン側の出国手続きを簡単に済ませ、イラン側の国境ゲートが開くのを待っていると、下痢なのか、急に便意を催して来た。 慌て…